
道路には土が散らばり自動車は積み重なり、周辺商店街の凄まじい姿は、あたかも戦場を彷彿とさせる。戦争が起こった後の光景のような写真は、 9月 17日、済州道(チェジュド)の現状だ。
これは、第 11号台風“ナリ "が去る 16日に朝鮮半島に北上した後、済州道を横断していったため。 ”ナリ”の影響で済州道は 16日の 1日で雨が 420mm以上降り、台風が留まった 2日間で 560mm以上の降雨量を記録し、観測史上最高というほど。それこそ“水爆弾”だ。
そのためだろうか。済州道の台風被害は言葉通りひどい有様で、非常に深刻である。
氾濫した水で道路はぐちゃぐちゃになった。
道路は雨が止んだ後、すぐに復旧を始めているが、どこから手をつければいいのかもわからない。済州道に住む 83才のおばあさんは「私は済州道に 60年以上住んでいるけど、今回ほど雨が多く降ったのは初めて」と伝えた。
いったい、どうして台風が来ると必ずといっていいほど、このような目に遭うのか、もどかしく感じるほどだ。“ナリ”が過ぎ去った済州道のあちらこちらは、まさに悲惨な姿だ。
自転車修理店の外に出ている自転車が倒れている。
大きな道路まで雨で水位が上がり、車はのろのろと運行するしかなかった。
雨は 1日中降り続き、用があって出かける人たちは傘さえもさすことができなかった。外に出ると同時にすぐに傘が曲がり、折られ、飛ばされてしまうからだ。そのため、生活用品を買いに行く人たちは、カッパを着ている。
雨が降っている時は雨が止むことを願い、雨が止むと、忙しくて何が何だかわからなかった。塀は崩れ落ち、美しく整列していた木はなぎ倒され、止めてあった自動車は本来の場所にはなかった。
このような大騒ぎも大げさではなかった。一部メディアは 9億トンほどの水爆弾を浴びたと報道した。それでも済州道は残っているのだろうか。
雨が止むと塀は崩れ落ち
大木は根元からなぎ倒され
道路まで窪んで裂けている。裂けている。
今や済州道は、復旧の手をさし伸べてくれることだけを待ち望んでいる。しかし、被害が相当なため、その原因を探すことに尽力しなければならない。“ナリ”のような台風が再び来ないという保証はなく、予防策という次元でもだ。
済州道に暮らす島民たちは口を揃えて、今回の被害は天災というよりは、人間が自然に逆らったことから起こった被害だと伝えている。
道路を埋め新しい道路を作り、橋を作って外観上は美しい済州道を作ったが、そうした工事により、水が自然に流れるべき場所を防いでしまったことで、逆流しながら氾濫し、より大きな被害を受けることになったということだ。
どちらにしても相当量の水爆弾を受け、荒れ果てた済州道の復旧が急がれる。 1日も早く復旧が完了し、美しい済州道の本来の姿を取り戻すことが期待される。
消防車まで動員され、道路の清掃を行なっている。

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